
-------- 以前から薬局内で、定期的に認知症に関する相談会を実施していました。しかし、参加者の多くはすでに発症されている方やそのご家族で、どうしても参加層が限定的になってしまう点が課題でした。本来、私たちが目指していたのは、まだ症状が出ていない方々に対する「早期発見」や「予防」に関する啓発です。「どうすれば、より多くの方に認知症について知ってもらえるのか」「発症前の段階で気づきを与えられるような企画はできないか」と模索していた中で、『認知機能セルフチェッカー』に出会いました。このサービスであれば、より幅広い層へのアプローチが可能になるのではないかと考え、導入を検討しました。
-------- 導入に至った最大の決め手は、「ゲーム感覚で測定でき、検査に対する心理的ハードルが低いこと」です。従来のスクリーニング検査と比べ、『認知機能セルフチェッカー』は、利用者が「テストされている」というストレスを感じにくく、「面白い」と感じながら取り組める点が魅力でした。また、患者さまがお一人で測定できる点も、少人数で運営している当薬局にとっては非常に重要でした。さらに、客観的な測定結果が得られるため、結果が思わしくなかった場合でも、薬剤師から「一度、専門医に相談してみてはいかがでしょうか」と、自然な形で受診を勧めやすい点も導入の後押しとなりました。
-------- 主に、以下の3つのシーンで活用しています。

-------- 最も大きな効果は、まだ認知症を発症していない方に対して、「早期発見の重要性」を伝えるきっかけを作れるようになったことです。患者さまからは、「ゲームみたいで面白い」「自分の状態が分かって安心した」といったポジティブな声を多くいただいており、検査に対する抵抗感なく参加していただけています。実際に、これまでに数件、受診勧奨につながったケースもありました。私たちは、薬局で『認知機能セルフチェッカー』を活用する意義は、認知症の手前の段階でチェックを行い、早期から予防に取り組むことで、発症や重症化を遅らせる支援ができる点にあると考えています。薬局は、医療機関に比べて敷居が低く、気軽に相談しやすい場所です。
今後も『認知機能セルフチェッカー』を活用し、地域包括支援センターやケアマネジャー、医療機関と地域住民をつなぐ「架け橋」としての役割を果たしていきたいと考えています。