認知症診断はどうやって行うの?

認知症は予防できるもの?

認知症予防は生活習慣改善がポイント

世の中のテレビや雑誌、インターネットメディアなどでは認知症予防に関する様々な情報が紹介されていますが、現在のところ、認知症を完全に予防する方法や認知症の予防薬というものは存在していません。一方で、様々な臨床研究を通じて日々の生活習慣を改善することが認知症予防に繋がることが分かってきており注目されています。生活習慣改善の具体策として挙げられる「運動」「食事」「脳活動の活性化」「睡眠」をそれぞれ解説していきます。

    • 運動

適度な有酸素運動による全身の血行促進が脳細胞を活性化し、認知症予防にもつながるとされています。例えば、ウォーキングのような運動によって身体的な健康を増進することに加えて、歩きながらしりとりや暗算を同時に行なって認知機能にまで刺激を与えるエクササイズをエクササイズ(運動)とコグニティブ(認知)を掛け合わせた造語で「コグニサイズ」と呼んでおり注目されています。

    • 食事

適切な食生活を整えることでも認知症の予防効果を高めることができると言われています。特にアルツハイマー型認知症や脳血管性認知症は、糖尿病や脳血管障害など生活習慣の悪化から引き起こされる病気との関連性が強いと考えられている為、タンパク質・脂質・炭水化物・ビタミン・ミネラルを偏りなく摂取することや塩分・動物性脂肪を控えた食事を意識することは生活習慣病の予防と、ひいては認知症予防にも繋がる対策となります。

    • 脳活動の活性化

趣味を持つことで日々の生活に張り合いや目的が生まれ、脳の働きが活性化すると共に認知症予防にもつながると言われています。例えば、知的トレーニング効果があると言われる数独パズルやクロスワードなどの一人で集中しながらできるものや、将棋・囲碁・トランプなど頭を使いながら相手とのコミュニケーションも楽しめるようなものが効果的だと言われています。

    • 睡眠

睡眠不足や眠りが浅い状態(レム睡眠)が続くと、本来排出すべき脳の神経細胞を破壊するタンパク質が脳内に蓄積してしまい、アルツハイマー型認知症の発症リスクが高まる可能性があると言われています。良質な睡眠を取るためには、毎日できるだけ同じ時間に就寝し、同じ時間に起床するというリズムを整えることに加え、睡眠時間自体をしっかりと確保することも有用だと考えられています。個人差はありますが、6時間30分以上の睡眠時間確保を心がけましょう。夜に寝つけないという状況を避けるためにも、日中に散歩などをして太陽の光を浴びたり、カーテンを開けるなどして部屋を明るくすることで体内時計が刺激されて昼夜のリズムがよくなります。

有効な特効薬がない今、認知症の発症をいかに防ぐかという点で言えば、私たちにできることは上記のような日頃からの生活習慣改善に加えて、「早期発見のための定期検査」がとても大切となります。症状が出てからの検査ではなく、健康なうちから定期的に自分自身の認知機能の状態を把握することで、たとえ少しの変化にも自分自身で気付くことが可能になります。

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